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初小笠原 房総高塚山 [山のこと]

小笠原に行っていました。暑かった。遠かった。行程は6日ですが島の滞在は72時間であっという間でした。島の時間に慣れてきたかなと思ったら帰る日になってしまいました。わらわらとあわただしかった、けど、つかの間ゆったりした時間を感じられたかのような・・・(其処にはまちがいなく島時間が流れていた)

◇4-5日 4日は午後、半年ぶりに茅ヶ崎に参禅しました。始めてから2年になろうとしています。そのときには冬は空いていたものですが、今はけっこう本堂が満員です。和尚さんから、「今の風潮で結果を急ぐきらいがあるが、私たちはコツコツと積み重ねていきましょう」とありがたい話をいただきました。その後、女房のWIRUS駆除ソフトの買い物に付き合って、中華料理を食べたのですが、メニューを持って帰ってきてしまいました。 5日はそのメニューを返しに行って新宿に出て、準備業務をしてMACでランチをして、NOVAによりました。とても流暢で語彙が豊富な方がいて2コマくらい圧倒されていましたが、どうやら米軍キャンプにお勤めでいらしたようです。反則だよなぁ。でも新宿本校は看板校なのかできる男先生&美女先生が多い気がしました。

◇6-11日  さあ、小笠原です。お客さんは日本各地から14人さん。混んでいたのでスペース確保にたいへんでしたが、往きは海も穏やかでなかなか快適な旅で、7日の昼に到着しました。ハイビスカス(現地名ハマボウ)がよく咲いていてひとまわり小さいメジロがたくさん飛び交っていました。ヤギも多い!3泊は境浦というところに滞在しました。8日は千尋岩へのハイキング。最後は岸壁伝いにスリリングな歩きがあります。終点で尺八。戦前に信仰があったともいう躑躅山によって近くの戦跡を見学し、アマサギの飛翔を眺めて下山しました。

 夕陽もきれいー

9日はクライマックスのホエール・イルカウォッチング。PAPAYAさんの大きなクルーズ船に乗り込み、しばらく行くといましたいました。鯨が潮を吹いては尾びれをたたきます。イルカも大群が近づいてきては舳先を横切ったりします。同乗した若者たちは「やばいやばい」と写真を取り巻くっていました。ケータ島というところに上陸して昼食&大山へのハイキングをして、コアホウドリの繁殖地である鳥島を眺めながら静かな湾内でシュノーケリングも楽しみ、日没過ぎること1時間の6時半に、満天の星の下、やっと帰港しました。

 ケータ島への上陸は小舟で

 大山 戦争中のビール空瓶あり

最終日はまたまた赤旗山というところにハイキングに出かけ、昼は港に戻っておみやげを求め、2時発のフェリーに乗り込みました。話には聞いていましたが、離岸して帰るときの、フラダンスや太鼓から始まる島の方々の歓送は熱烈で感動しました。帰路はけっこう荒れてつらい航海になりましたが、11日午後5時、無事竹芝に到着。さすがに房総半島が見えたとき、東京湾内で携帯が通じたときは嬉しかったです。この時期、南の島はいいです。独特の雰囲気もあるし、いったことがないのですが、沖縄にも行きたくなりました。

 見た目どおりのマルハチ(丸八)

 赤旗山から東南方面を望む

◇12-15日 12日、かなり疲れていたはずですが、レポートの作成、伊志川というところでランチ、バッティングセンター、NOVAとがんばりました。NOVAはとうとう最後の日になりました。思い返せばなかなか感慨深い時間でした。4年間ありがとうございました。思うに、町町で始めて会う方々と忌憚なく話せるというサロン機能は、英語やインストラクターという媒介があるにせよ、日本において貴重な存在だと思っていたしだいです。そして、英語圏には限られますが、インストラクターとしてたくさんの人たちがやってきて暮らしてふつうの日本人と付き合って帰るというのは、(観光客も増えているそうですが)相互理解を飛躍的に増進していると思っています。13日、女房と、仕事がてら新宿に出て、マルイシティを覗いて、上の「青葉」というラーメンをいただき、原宿や表参道をぶらつきました。原宿が外国人観光客に人気、というのを確かに見てきました。平日というのにけっこう混んでいました。表参道ヒルズは意外にこじんまりしていたかな。14日、房総の高塚山へ。昨年より20日早い春一番ということで、千倉の町には波浪警報が出されていましたが、参道をマテバシイの林にはいるとだいぶ風の勢いも和らぎ、神社のある山頂でつかのまくつろげました。そして、また風強い山ろくに出て、しばらくポピーやキンセンカ・ストック・金魚草など色とりどりの花が咲いているお花畑を横切って歩いて白間津というところに出て終了。山間の白浜温泉で入浴して、館山から6時には帰りました。なかなか房総の山もいいですよ。こちらよりもやはり暖かで、一足早く春の風景でした。今日はまたまた新宿へ。しばらく会社で’拘束’されましたが、歩いて、またまた原宿に出てBOOKOFFを探索して帰りました。

 自然林が気持ちいい

 色とりどり

◇最近の読書・映画 まただいぶためてしまいましたが、これをやっておくと便利なのです。洋画は主にヒアリングの練習に見ています。

霊の発見

霊の発見

  • 作者: 五木 寛之, 鎌田 東二
  • 出版社/メーカー: 平凡社 発売日: 2006/09/26
  • ○題名のわりには平易な内容だすが、 「書き下ろしエッセイトーク」とあるので間違いないです。それにしても時代に応じたキャッチィーなタイトルです。「発見」はシリーズ名です。鎌田氏から「パソコンは(霊感の比喩として)人間の霊的感覚を拡大しているかもしれない」という指摘がありますが、たしかに最近の僕の座禅時の交信のイメージは「無線LANへのネットワーク接続」です。ほかに、聖徳太子のシャーマン的呪術性、神道・仏教・儒教を取り込んで国家体制の基礎を作ったか。修験道の古道を歩くときの不思議な興奮は大自然との悟りというより感応か。聖地は地球生命体のツボ、霊波。夜は神の時間。現代日本には心の柱がほしい。霊能者の人格的魅力・直感・審神(さにわ)。というように興味深い話題が挙げられてる。五木氏は最後に「人間は本来目に見えない価値を信じるもの。霊的存在ということを頭や理論でなく、実感・体感することが大切」と締めくくられています。

強くなる瞑想法 (1982年)

  • 作者: 無能 唱元 出版社/メーカー: 青春出版社
  • 発売日: 1982/04 ○「恕」思いやりの大切さ。五欲清浄:本質的な食欲・排泄欲・性欲を汚いとみるかはその人の感性。お金を「軽蔑する」愚。心(感情)に埋没して翻弄されるとき心を外に出す。円形の雲状のカラフルな塊。

完全図解 冥想HOW TO

  • 作者: 内藤 景代 出版社/メーカー: 五柳書院
  • 発売日: 1986/08 ○瞑想は自分自身の魂という内的世界と、現実世界という外的世界との両方によく適応させることができる。今、心が飢えている。第三の目とは心の目。第三の目で、永遠と今・日常性と非日常性・理想と現実の双方を眺めて、ゆとりをもってそれらが統合された状態を具現化していくことを楽しむ。頭の瞑想・体の瞑想から意識を外に出して自分と宇宙全体を見る。

密教福寿開運法―願いをかなえる開運呪文パワー

  • 作者: 三郎丸 光明 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2000/09 ○具体的な実践法の紹介。精神パワーを出すにはハードウェア(体)の整備が必要。願い事との距離。力の制御。陰気な思考の排除(心の力を発揮させるには明るいうちに)。やっていいこと・いけないことの意識。密教四法:敬愛法・増益法=朝日・金色・蛇柄・ねばねば系の常食。・息災法=ぼんやり歩かない。降伏法=風呂・冷水。ほどよい満足で生きられるか。マスメディアに隷属しない。諂(へつら)うことは運を落とすことも。

密教念力入門―あなたの眠れる超能力を開発する

  • 作者: 中岡 俊哉 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 1972/12 ○「うかがい知ることができないものを、知る努力の道を開きたい」と書かれたという。5つの分類:通神力・心眼力・遠知力・念力・無我力。精神統一法:滝行・山中での心の対話法(空気の希薄さがよい)・梵字・仏画。
 
「野性」の哲学―生きぬく力を取り戻す

「野性」の哲学―生きぬく力を取り戻す

  • 作者: 町田 宗鳳 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2001/07 ◎これはけっこう楽しかった。「野性」は僕にとって大切なキーワードです(野性の中で、鳥は飛ぶ、魚は泳ぐ、人間は歩く、のが本能ではないかと思います)。根源的生命力から創造的生き方を模索するというスタンスを紹介されています。日本人の美徳と世間体という裏腹の歴史。洞察が深くて、現在、学問的には第一人者でいらっしゃるのではないでしょうか。最奥の感情=「狂い」。ロゴス理知とパトス情念は二律背反でなく、補完的でのはず(中村雄二郎)。「キレる」自殺・他殺。肉体主義とは生命力への敬意。精神力には権威の匂い。「狼」と甘えの社会。情報と野性の関係:意識が無意識・野性を抑圧して精神異常が出る。過去の野性的人間:信長・竜馬・円空(住空間での芸術的感覚のなさ)・賢治(どっどど 文章の生命感 感応道交)・松下(商売の戦場のような緊張感)。いずれも逆境が野性を育てる。   
山の霊力―日本人はそこに何を見たか

山の霊力―日本人はそこに何を見たか

  • 作者: 町田 宗鳳 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2003/02 ◎(特に終章) 同じく町田先生の著。現代日本の思想的混乱は、縄文・弥生時代からの生物学的コスモロジーから急速に物理学的コスモロジーへシフトしていることからではないか。「山のエロス」と交合して野性を回復、いのち」の感覚を取りもどさねば。文明生活の快適さで身体感覚を閉ざしてしまっている。若者はどうする?アルピニストによって山は対象化・民主化・非神話化されたが、山との有機的・バイラテラルな関係を再構築したい。山は人間の意識を変容できる。
目に見えないもの

目に見えないもの

  • 作者: 湯川 秀樹 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1976/12 ○ 物理学者からも援護射撃を得たい。著者も少年時代、読書を好まれ、仏教、武者小路実篤、トルストイを好まれた。戦中の文章で今後素粒子の研究で古代インドの思想が復活するかもしれないなどとも書いている。目に見えるものだけが科学研究であるという見方の時代である。
旅人―ある物理学者の回想

旅人―ある物理学者の回想

  • 作者: 湯川 秀樹  出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1960/01  ○27歳までの回想。在学当時京大には西田幾太郎がいた。 中間子の発見まで。
 
善の研究

善の研究

  • 作者: 西田 幾多郎  出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1979/01  ◎ 哲学方面からの援護も。初期の著書にして、日本人の手になる最初の哲学書ということらしい。純粋経験=主客未分の状態。意志は主客合一の状態で知覚する。知識と情意の一致を求めたい。意識現象が唯一の実在!対立から出なく自家の内面的性質から発展する。第八章自然 自然現象の背後には本源的現象者・不可知的統一者が。精神現象と物質現象は内外に区別してあるという独断があるが、直接経験から見ればすべて同一の意識現象である!精神と実在の統一において、矛盾が生じればそれが「苦痛」になる(これは仏教でも本来の苦の意味と同様ですね)。統一活動はいっそう大なる統一に向かっているがそれに沿えば快楽となる。それが善となる。(ただし、同時に悪についても認めなければならない)大きな目的に向かうために情欲に打ち克たないといけないのである。(第六章倫理学) 善の概念は美の概念と近接。善に向かうは自己の真・実在の真性を知ることになる(キリスト教では再生、仏教では見性)。善行は主客が埋没する。偉人とは自分の本色を能く発揮した人でそれは個人主義。個人的善とは私利私欲・利己主義とは異なり、個人が徳(強盛n意志)で天分を発揮して社会が進歩すること。
絵でわかるマンダラの読み方―心の宇宙を歩く

絵でわかるマンダラの読み方―心の宇宙を歩く

  • 作者: 寺林 峻 出版社/メーカー: 日本実業出版社 発売日: 1989/10
  • ○ 曼荼羅の味方についてわかりやすく解説されている。「顕教が釈迦が言行録であるお経を頼りに真実をつかんで自己完成するのに対して、密教は真実に直参して自己完成を目指す。」 マンダラは真髄の表現である。密教の最高の心境に至っても、肉体に備わった煩悩はあるから「餓鬼」と2人連れで油断ならない。引きずられないように注意して心中のせめぎあいの果てに均衡を得(大日如来との一体化)、醒めた爽快感を得る。自然の造形の微細さ・調和の見事さを感動をもって受け止めて充実感を得られる(金剛会 微細会)。
マンガ仏教入門

マンガ仏教入門

  • 作者: 蔡志忠 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2006/02/09 ○けっこう内容濃いが、やはり漫画は読みやすい。自然は無常だが、生物の脳は固定化して捕らえようとし(色)、無常なる実相を空という。惜福:今ある福を教授し尽くさないこと。物欲をひとつづつ滅していくこと。縁起という相依性が宇宙の根本法則。自分の特定の感覚をなくせば苦楽なく一喜一憂もしない。苦しみの生滅はただ一個の身内にあり。五官にある五欲の罠。それらにこき使われないように妄我を捨てたい。慈悲喜捨によって、生体エネルギーを上手くコントロールして無駄な放散を防ぎたい。人の内外は分けられず、自分は時空で時空が自分である。有無はなく、視点を偏らせない。主役は心である。空は脳では感覚できない。体験すべきもの。荘子のこん沌か。
良寛入門―もっと愚かに、もっと伸びやかに生きる道

良寛入門―もっと愚かに、もっと伸びやかに生きる道

  • 作者: 栗田 勇 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 1985/09 ◎ どうして愛され続けるのか。その魅力は?憂愁の人。「遊びの精神」:プロセスに目的をおく生き方。西行・明恵。自らの至らなさを認めて初めて、他人に対する自愛と優しさが生まれた。その言葉と文章。
幸福の言葉

幸福の言葉

  • 作者: 宇野 千代 出版社/メーカー: 海竜社
  • 発売日: 2002/03 ○一瞬一瞬が生きること。毎日が充実していると。いくつになっても人生は今日がはじまり、いつだって今が最高、なんである。自分が幸福だ、と自己中心にものを考える。したいのに止めるのが憂鬱の原因になります。「自信がないとほめられても新しく不安になる」「自分の作った観念に支払いされるのが好き」「おしゃれは半分以上は接する人のため」
 
潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ

潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 1995/09/08 ○ 同じ町に住む2人の初対面の老人が面白く友情をはぐくんでいきます。いつも元気な船長があっけなく亡くなって郷愁を誘います。
スターリングラード

スターリングラード

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2006/07/19  ○市街戦において数日間にわたる息詰まる攻防。いちおうハッピーエンドのようです。今のイラクも反政府テロもやっているそうなんですが、子供を戦争に利用するのだけは止めてほしい。

Into the West
Into the West ~ 2005 
○まだ、日本ではリリースされていないようですが、夢を求めてアフガニスタンから陸路でロンドンを目指す少年のドキュメンタリー風フィルムです。一緒に出た大人はトルコからイタリアに渡る船内で亡くなりますがそれほどいちかばちかの旅のようです。少年役の俳優はほんとうに亡命してしまったとか?ペシャワールやクエッタ・テヘランのエキゾチックな映像がよいです。内容的には?

 
ステルス (Blu-ray Disc)

ステルス (Blu-ray Disc)

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2006/11/22 △フェリーの中で見ました。すばらしい戦闘機?アクション。SFなのか現実なのか。しかい、」どうしても①タジキスタン民の被爆、②EDIの自爆による主人公カップルの生還のエンディングは納得できません。どうも「2001年、2010年宇宙の旅」をモチーフにしているのでしょうがチープな感じは否めません。映像最新技術はすごいんですが。
ネゴシエーター

ネゴシエーター

  • 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • 発売日: 2005/09/21 △マイケル・ワトキンスのサスペンスかと思って見ました。しかし、あちらは「ザ」がつくそうです。まぁ、アクションものとしては楽しめますが期待と違ったので・・・

山椒太夫

山椒太夫

  • 出版社/メーカー: 大映 発売日: 1995/10/13 ○BSから溝口監督作品を2本。こちらは森鴎外の作品などでお馴染みの安寿と厨子王の題材ですが、日本海に沿って古くからある言い伝えで、人によってストーリーが違うのだそうです。僕は今回、明治以前、日本に根強くあったであろう仏教観から見てみました。己の不条理でみじめな運命を果敢に切り開いた兄妹の姿が印象的です。田中絹代も美しい。カンヌ?映画祭で映画関係者からは同時に出品された七人の侍より評価が高かったそうです。
新・平家物語

新・平家物語

  • 出版社/メーカー: 大映
  • 発売日: 1999/12/10 ○溝口監督は映画のセットを時代に沿って丁寧に仕上げて行ったそうです。この映像ではそうした仕事が美しいカラーで仕上がっています。ストーリーは清盛が主役で、いやらしい公家たちに立ち向かっていきます。市川雷蔵によってあの清盛が、勇壮に、しかし人間的に演じられています。


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